勝利の女神になりたいのッ!~第1部~


私達のやりとりを自分の席から余裕たっぷりな様子で見ている清正の視線を感じて、私は清正の方に視線を向けた。


こっちはいっぱいいっぱいなのに…

ある意味、私達の席って戦場になってるのに涼しい顔で笑ってる清正。


正則を止める気なんて全くない様子。


佐吉も飲めよって三成に絡む正則を楽しそうに見ている。


清正さん…性格悪すぎますよ?


「佐吉とは三成様の幼少の頃のお名前なのですね。」


佐吉と呼ばれるのを嫌がる三成に聞くのはいけないことかもしれないけど話題作りのきっかけにしたくて尋ねると、


「清正は虎之介だから虎って呼んでるんだ。」


私にお酒をしつこく勧めていた正則が話題にのってきた。


正則って空気は読めないけど、単純な性格なのかな?


清正とは違う。


清正は裏がありそうで、なんだか油断できないって感じたんだもん。


「福島様のお名前をお聞きしてもよろしいですか?」


「市松だ。」


私の問いかけに答えたのは正則ではなく三成だった。


三成はシレッした表情で正則に視線も向けていない。


対して正則は割り込むように言葉を落とした三成に気を悪くしたのだろうかムスッと黙り込んでしまった。





< 537 / 681 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop