平安物語=短編集=【完】



そして夜、乳母と大輔、若女房、そして私以外の女房達は、今宵もおいでくださるのだろうと華やいでいます。

義母上のお耳には入らなかったらしく、何の音沙汰もありません。


居心地が悪くて、寝間着に着替えるやいなや御帳台に逃げ込みました。

何だろうと囁き合う声を背中に受けながら――

おいでが無いと分かったら、どんなにがっかりするだろうと申し訳なく思いました。



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