平安物語=短編集=【完】



夕暮れ時から、しとしとと雨が降り出しました。

すると、皆が急に不安になりだします。


――わざわざ雨の中おいでくださる訳がないわ…

皆に顔向けできない。


そう思って鬱(ふさ)いでいると、皆にもそれが伝わったのか、いたたまれないように一人また一人と部屋を出て行きました。

大輔でさえも、私から離れた隅の方に控えています。



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