平安物語=短編集=【完】



私は、中将様に肩を抱かれるように促されて御帳台に入りました。

座った途端に、ドサッと押し倒されます。

「きゃっ! 何を…」

「私を拒み通すのは、あの少将が好きだからですか?」


一瞬、仰っている事が理解出来ませんでした。


「どうします…?

私とあなたは、正式に夫婦となりました。

もう拒めないのですよ…?」


私の体を押さえつけたまま仰る中将様の目が怖くて、涙が滲んできます。



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