平安物語=短編集=【完】



当の私は、とても清々しい気持ちでいました。


しかしそれも昼間だけ…

日が暮れる頃には、かつて私に懸想していた方々から次々に手紙が届きました。


どうやら、今回の事で私の株が上がってしまったようです。

中納言様ほどの方を夢中にさせ、その堕落を憂いて見事に振った美女。

身に沿わない立派な噂だけが、尾びれ胸びれついて広まっていきました。



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