平安物語=短編集=【完】



私たち親子が参内したのは、皐月の頃でした。

姫宮誕生につけて梅壺の御殿を賜り、それだけ東宮様もこの姫宮の誕生を大切に思ってくださっているのかと、早く東宮様にお会いしたく思われました。

懐妊発覚の時の東宮様のあの喜びようですから、きっと姫宮をご覧になったらさぞお喜びになるだろうと思われます。

姫宮も、もうお可愛らしい顔立ちになられましたので、東宮様と対面しても大丈夫でしょう。



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