平安物語=短編集=【完】
父上の目論見に反して、麗景殿様がお生みになったのは女御子でした。
だからと言って急にお世話を止める事も出来ないのか、その後も何くれと宮家をお訪ねのようです。
六歳になっていた姫に
「麗景殿女御様の所に、あなたの妹宮がお生まれになったようですよ。」
と言うと、ぱあっと表情を明るくして
「まあ嬉しい!
男の子より仲良くさせて頂けますよね?
いつお会いできますか?」
と言って頬を赤らめながら喜んでいます。
幼子は、本当に素直なことだとしみじみ感じさせられました。