平安物語=短編集=【完】
姉上の葬儀も終わり、いよいよ本格的に尼としての仏道修行を始めます。
自分で適当に切り落とした髪を揃えてもらうと、肩より上になりました。
普通より遥かに短いですが、寧ろ心地良いです。
帝からはお見舞いの勅使を頂きますし、弘徽殿様や麗景殿様は頻繁にお手紙をくださいます。
女一の宮が悲しそうに涙を零した時は、さすがに胸が詰まりました。
雪花の宮は、よく事情が分からなくて私の髪を触ろうとなさいます。
お母君が亡くなられたこともよく理解していらっしゃらない御様子が、とても不憫なのでした。