平安物語=短編集=【完】
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「また今日も…」

女房達の嘆きは、私の嘆きです。

ここの所、式部卿宮様は、しばしば北の方をお訪ねになるのです。

中の君を宮様に…と思っていらっしゃるらしい北の方を。

北の方のお近くに中の君のお部屋もありますから、自然と中の君の気配も感じられましょう。

中の君は、お顔立ちがとてもお美しいと評判です。


北の方の所からお帰りになるのは、もう日暮れを過ぎる頃ですから、私をお訪ねくださる訳もございません。

ただお手紙だけをやり取りさせて頂いております。



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