平安物語=短編集=【完】
***
「また今日も…」
女房達の嘆きは、私の嘆きです。
ここの所、式部卿宮様は、しばしば北の方をお訪ねになるのです。
中の君を宮様に…と思っていらっしゃるらしい北の方を。
北の方のお近くに中の君のお部屋もありますから、自然と中の君の気配も感じられましょう。
中の君は、お顔立ちがとてもお美しいと評判です。
北の方の所からお帰りになるのは、もう日暮れを過ぎる頃ですから、私をお訪ねくださる訳もございません。
ただお手紙だけをやり取りさせて頂いております。
「また今日も…」
女房達の嘆きは、私の嘆きです。
ここの所、式部卿宮様は、しばしば北の方をお訪ねになるのです。
中の君を宮様に…と思っていらっしゃるらしい北の方を。
北の方のお近くに中の君のお部屋もありますから、自然と中の君の気配も感じられましょう。
中の君は、お顔立ちがとてもお美しいと評判です。
北の方の所からお帰りになるのは、もう日暮れを過ぎる頃ですから、私をお訪ねくださる訳もございません。
ただお手紙だけをやり取りさせて頂いております。