平安物語=短編集=【完】



ふっと笑みが零れた。

数ある手紙の中から、目は通してくださっていたのだ。

それだけで十分だと、思えた。

あの御方のいる宮中に、あの御方の嫁いだ東宮に天皇家に、また誠心誠意仕えようと思えた。







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