平安物語=短編集=【完】
本当に華々しい宴は朝まで続きましたが、女君達は夜更けには退座なさって別室にお集まりになりました。
皇太后様を上座に、女一の宮、女二の宮、左大将様の北の方がお座りになりました。
左大将の御方様は身分違いだと恐縮なさっていましたが、お話が弾むにつれて和んでいらしたようです。
「私は姫を生まなかったけれど、女一の宮と二の宮、そして雪花の宮と言った我が子に違いない程愛しく思える方々に恵まれて本当に幸せ者ですわ。
梅壺の尼君や左大将の御方などの、心を許せる友人も得られましたし…」
本当に幸せそうに目を細めておっしゃる皇太后様に、座の御方々も穏やかに微笑まれたのでした。