心の声
心の声
私の部屋の窓を叩く、激しい雨音。


時刻は、夜の11時。

寝ようとベッドの中に居るのに、雨音が耳障りで寝つけない私。


掛け布団で顔を隠してみるものの、たいして音は変わらない。


少しイラっとしていく。


掛け布団から顔を出して、耳障りな原因である窓の方に目を向けた。


ムスっと睨みつけても音が静まるわけなんてないのに、そうしてしまう。


ちょうど、その時、雨音に重なるように携帯音のメロディーが流れた。


二つのメロディーは、それぞれが主張が強くて全く合わない。


余計に、耳障りな気分になっていく。


雨をやます事ができない私は、耳元に置いていた携帯を手に取った。
< 1 / 8 >

この作品をシェア

pagetop