男×男!?




神楽はドアに寄りかかってこっちを見ていた。

左腕にはギブスをしたまんまだった。

それから神楽はゆっくり近づいて来た。






「起きてたね。寝れなかったの?」

「っえぁっ……ぅんっ」

「ちょっとクマできてるよ」

って小さく笑った。



「……泣いた…?」

神楽の表情が消えた。

小さな笑顔が消えた。


「…………何で?」

「…跡が…ある、から……」

「そっか」






「あ、いいよ。入ってて」

あたしが布団から出ようとしたら神楽があたしを止めた。


「洋和に会ってたんだ。」

「えっ!?」

「洋和は知ってるよね?」

「ぇ、うん…。手当てしてもらったし…護ってくれたし…」

「そっか…」

そぅ言うと俯いて小さくクシャッと笑った。




「洋和くんの前の担当って…神楽だろ」

神楽はあたしを見て、じーっと見つめた。

それから「うん」と言った。


あたしは洋和くんの前の担当が神楽だって分かって嬉しくなった。





< 380 / 470 >

この作品をシェア

pagetop