男×男!?
『悠ちゃん?
今どこ?』
「神楽の部屋…にいるけど…」
『あーよかった。
鍵忘れてたから開けてくれない?』
「ぁ、ぅ、うん」
思ってたより早く帰って来て
少しだけ焦った。
「あれ?」
「何だよ…///」
玄関のドアを開けると、
神楽はあたしを見て驚いた顔をした。
それは多分、
あたしがエプロンをしてるから。
「悠ちゃん、……
それ、…何で…??」
「つ、作ったんだよ……晩ご飯…///」
そう言うと神楽は靴を乱暴に脱いで
リビングに早足で歩いて行った。
「…………すげ…」
あたしも慌てて神楽の後について行くと、
神楽はそんな事を言っていた。
「でもそれあたしの分だけ――…あっ!!」
あたしがそんなこと言っても
神楽は無視をして
目の前にあった唐揚げを食べてしまった。
「(それ、失敗したやつなのにッッ!!)」
「でもすんげぇ量だけど??」
「しっ失敗したからッッ!!
作り過ぎてっっ!!」
「でも食べきらないでしょ??
この量は」
「たっ食べれる!!」
「いーから」
着替えもしないで椅子に座って
唐揚げを食べ始めた。