男×男!?
「ちょっと…」
「ん?」
飴を前歯で軽く噛んで、あたしの椅子に座った神楽は上目遣いで見るから、不覚にもドキッとした。
「話って何……」
「あー…」
「確信じゃないんだけどね」
「は?」
「悠ちゃんが元に戻る方法、俺わかったかも」
「うそっ何で!?」
「俺頭いいから」
フフンとちょっと馬鹿にした笑いを見せて、悔しい。
確かに頭いいけど自分で言うな!!
「…。」
「で、それ何なんだよ…;;」
「悠ちゃんがキスさせてくれたら教えてあげる…」
「っ///」
久しぶりに聞いた神楽の色気のある声を、耳元で聞いてゾクッとした。
「固まっちゃって。いいの?」
「ダメに決まってるだろ///」
「顔真っ赤ぁー(笑)」
「うるさいっ///」
「別に……戻らなくても不便ないし…」
「学校は?来年ヤバいでしょ。入学生がビビるよ?」
「服は亮介に借りれるし」
「弟くんが迷惑でしょ。」
「買えばいいし」
「今から揃えるのも無理でしょ。」
「………学校止めてバイトして買う」
「親が泣くね」
「………。」