花火
流石にそろそろ連絡がないとおかしい、そう思い始めたのは、すっかり日も暮れ、時計の針が七時を過ぎた頃だった。幾ら実家から一時間くらいで帰って来れるといっても、明日から仕事だし、そろそろ帰ってくるはずだ。夕版を食べて帰ってくるのか?それなら納得出来るが、一言くらい連絡をくれてもいいものだ。不満を口にしても何も変わらない、取り合えずもう少しだけ待ってみることにした。
< 142 / 427 >

この作品をシェア

pagetop