花火
それからの週末は、二人で過ごすことが当たり前となった。九月は敬老の日や、秋分の日などの祝日が多く、その都度お互いの家を行き来した。空白の半年を埋める様に。その半年間がもたらしたものは、何も負の財産ばかりではない。新鮮さや、離れて初めて気付くお互いの良さ、そんな部類に入ることをもたらした。このまま元の鞘に収まるのだ、そして二度と同じ過ちを繰り返さない。
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