花火
メールを送ってから何時間がたっただろう。辺りはすっかり暗くなり、こんな状態で明日仕事に行けるのだろうか?そんな心配をしだした。風邪をひいたと言い、数日間休んでもいいかもしれない。とても仕事に行く気分にはなれなかった。行っても仕事にならないことは分かっていた。休もう、数日くらい休んでもいいだろう。そう決めると、幾分心は楽になった。仕事をサボる、その非現実的な行為が、この悪夢から解放してくれるのではないかと期待した。だがそんなことが起こるはずもなく、時計の針だけが無情に時を刻んでいった。その動きに比例する様に、頭の中は冷静になっていった。