花火
値段を見たり、持ち上げてみたり、どうやって持ち帰ればいいかなどを、必死になって考えていた。
「じゃぁ、今日のお弁当のお礼に、これをプレゼントするよ」
「えっ、でもそんなつもりで言ったんじゃないし、逆に高くついちゃうよ」
眉間に皺を寄せ、形の整った眉毛がヘの字に曲がっていた。困った顔も可愛い。
「いいから、いいから。もうすぐ夏のボーナスだし、心配しないで」
胸に拳をあて、自信満々に答えた。
「じゃ、お言葉に甘えさせていただきます。ありがとう、たっくん」
一瞬申し訳なさそうな顔をしたが、その後一気に華やいだ笑顔を見せてくれた。やっぱりこの表情が一番だ。
近くにいた店員さんを呼び、プレゼント用に包んでもらった。これが春香への初めてのプレゼントとなった。指輪とかではなく、カエルの形をした傘立てというところが、春香らしい気がした。
「じゃぁ、今日のお弁当のお礼に、これをプレゼントするよ」
「えっ、でもそんなつもりで言ったんじゃないし、逆に高くついちゃうよ」
眉間に皺を寄せ、形の整った眉毛がヘの字に曲がっていた。困った顔も可愛い。
「いいから、いいから。もうすぐ夏のボーナスだし、心配しないで」
胸に拳をあて、自信満々に答えた。
「じゃ、お言葉に甘えさせていただきます。ありがとう、たっくん」
一瞬申し訳なさそうな顔をしたが、その後一気に華やいだ笑顔を見せてくれた。やっぱりこの表情が一番だ。
近くにいた店員さんを呼び、プレゼント用に包んでもらった。これが春香への初めてのプレゼントとなった。指輪とかではなく、カエルの形をした傘立てというところが、春香らしい気がした。