花火
「このカエルに名前付けたの、タッピー。可愛いでしょ?」
最高のネーミングだ、そう言わんばかりに聞いてきた。
「なんでまたタッピー?」
少し眉間に皺を寄せ、訝しげに聞き返す。
「カエルって言ったらケロッピーでしょ?で、このカエルはたっくんがくれたから、タッピー。玄関の前に置けば、毎日タッピーがお帰り、って迎えてくれるの」
頭をちょこんと下げて、ただいまの仕草をして見せた。
「じゃこれで毎日、春香を迎い入れる訳だ?」
満面の笑みで、うんと頷いてくれた。逆に春香がおかえり、と毎日迎えてくれたら。置物でなく、本物の春香が。どれだけ幸せだろう。そんな妄想に浸ってしまった。
最高のネーミングだ、そう言わんばかりに聞いてきた。
「なんでまたタッピー?」
少し眉間に皺を寄せ、訝しげに聞き返す。
「カエルって言ったらケロッピーでしょ?で、このカエルはたっくんがくれたから、タッピー。玄関の前に置けば、毎日タッピーがお帰り、って迎えてくれるの」
頭をちょこんと下げて、ただいまの仕草をして見せた。
「じゃこれで毎日、春香を迎い入れる訳だ?」
満面の笑みで、うんと頷いてくれた。逆に春香がおかえり、と毎日迎えてくれたら。置物でなく、本物の春香が。どれだけ幸せだろう。そんな妄想に浸ってしまった。