花火
「なにニヤニヤしてるの?」
不思議そうな目をして聞いてきた。
「なんでもないよ。さぁ~て、これからどうしようか?一通りお台場も見たし、何かリクエストはありますか?」
「ならもう一回海に行きたいな。丁度夕暮れどきだし、海に沈む夕日が綺麗だよ」
夕暮れ時の浜辺に二人、確かに雰囲気も申し分ない。カエルの傘立てを右手に抱え込むと、二人揃って歩きだした。
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