花火
「春香は何飲む?」
店を出るなり、保冷バッグからビールを一本取り出しながら尋ねた。
「たっくん、もう飲むの?」
驚きを隠せない、顔にはそう書いてあった。
「当たり前じゃん。公共の場で、堂々とお酒を昼間から飲めるのは、正月と祭りと花火大会だけだよ」
一瞬考えるような顔をしたが、それもそうだね、そう言ってビールを注文してきた。
「じゃ江戸川区の花火大会の成功願って、カンパーイ」
歩いて会場に向かいながら、缶と缶をぶつけ合った。
「ぷは~っ。やっぱ明るい内から飲むビールは格別だね」
「だね。でもなんかいいのかな、って思っちゃう」
「そう思うからこそ、正月とか年に何回かだけ許された、贅沢なんだよ」
そんなことを言いながら、春香先導のもと会場へと続く道を歩いた。
店を出るなり、保冷バッグからビールを一本取り出しながら尋ねた。
「たっくん、もう飲むの?」
驚きを隠せない、顔にはそう書いてあった。
「当たり前じゃん。公共の場で、堂々とお酒を昼間から飲めるのは、正月と祭りと花火大会だけだよ」
一瞬考えるような顔をしたが、それもそうだね、そう言ってビールを注文してきた。
「じゃ江戸川区の花火大会の成功願って、カンパーイ」
歩いて会場に向かいながら、缶と缶をぶつけ合った。
「ぷは~っ。やっぱ明るい内から飲むビールは格別だね」
「だね。でもなんかいいのかな、って思っちゃう」
「そう思うからこそ、正月とか年に何回かだけ許された、贅沢なんだよ」
そんなことを言いながら、春香先導のもと会場へと続く道を歩いた。