花火
駅から河川敷までは、大名行列を彷彿させる様な長い行列が続いていた。その流れに身を任せる様に後を着いていく。時間としては三十分から四十分位だろうか、丁度一本目のビールが底をついた頃に、河川敷の土手が見えてきた。
「たっくん、もうすぐだよ」
少々酔ったのか、頬を赤らめていた。
土手に設置された階段を上り、舗装されたコンクリートの上を歩く。河川敷には沢山の人々がすでに御座をしき、自分たちの陣地を強調しあっていた。
「おしっ、ここら辺かな」
的を絞った春香は、二人が座れるスペースを探しだした。
「あっ、あそこなら二人座れるだけのスペースがあるよ」
土手を下り、河川敷に面した辺りを指さす。確かにあそこなら、二人座ってゆっくり花火を楽しめるだろう。場所を決め、バックから昨日買って置いた御座を取り出した。
「たっくん、もうすぐだよ」
少々酔ったのか、頬を赤らめていた。
土手に設置された階段を上り、舗装されたコンクリートの上を歩く。河川敷には沢山の人々がすでに御座をしき、自分たちの陣地を強調しあっていた。
「おしっ、ここら辺かな」
的を絞った春香は、二人が座れるスペースを探しだした。
「あっ、あそこなら二人座れるだけのスペースがあるよ」
土手を下り、河川敷に面した辺りを指さす。確かにあそこなら、二人座ってゆっくり花火を楽しめるだろう。場所を決め、バックから昨日買って置いた御座を取り出した。