神威異伝



……しかし、こんな事になるなら賢雄に聞いておくべきだった…と、十夜は今更ながら後悔した。


それに、理緒を一人残し日向を探しに行くと言った時も、理緒は十夜を呼び止めようとしていた……。

だが、十夜はそれさえ聞かず自分勝手に走り出してしまった。


今思えば、何故あの時理緒の言葉をちゃんと聞かなかったのか…十夜は自分自身に腹立ってきていた。



(……って、んな事考えてる場合じゃねぇかっ!!)


今は一秒でも早く理緒の元に戻らなければと、十夜は走り続けた。

少し息が切れ始めた頃、木々の微かな隙間から焚き火特有の明るい光が十夜の目に映った。


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