神威異伝




黙って日向の話を聞いていた十夜が、口を開いた。



「いつ白月村に帰れるかも…分かんねぇんだぞ?」
「そんなの覚悟の上さ。…それに」
「…それに?」



十夜が日向の言葉を繰り返すと、日向は強く拳を握り…呟いた。



「あいつと…擂雲と、もう一度戦いたいんだ」



その声には、ハッキリとした決意が感じられる。


十夜はそんな日向の目の前に…手を差し出した。



「……これからもよろしくな、日向」



日向はその手を握り、微笑んだ。



「あぁ…、こちらこそよろしく。十夜」



日向の手を握り返しながら、十夜が口を開いた。




「理緒、お前もこっちに来いよ」



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