恋愛スキル


――――

何だか……身体がダルいな……


職員室で珈琲を一杯飲み終えると、フラフラと鉛と化した身体を引きずりながら、やっと美術室のドアを開けた。


「浅利センセ、お早う!」


「おはよ!」


今週は部活動週間で、俺は今日も学校に来ている。


生徒達に悟られないように、いつもの調子を装いながら、いつもと変わらない授業を始め……


無事に終わったのは16時頃だった。



生徒達を見送ると、俺は準備室に戻り身支度を始めた。


すると気が抜けたのか、突然グラッと地面が歪み、

立っていられなくなった俺は、咄嗟に近くにあった椅子を掴む。


バタン!!


それも虚しく、

俺の身体は椅子と共に床に倒れこんだ。



ちくしょー……


何だよこれ……。



再び立ち上がろうとした時―――。



「郁斗?どうしたの?大丈夫?何か凄い音がしたけど……」


ドアが開くなり淘子が駆け寄ると、俺にサッと手を貸した。


「やだ!酷い熱じゃない!?」


俺は彼女に支えられ、何とか立ち上がる。


息があがっている俺を見るなり、
半ば強制的に保健室へと連行された。



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