-雪女郎- 雪月
「雪月には、天性のものがある。」







白い煙を吐き出しながら、呉葉が言った。







「お閖も寿も、雪月と同じだけ修行しても・・・雪月にはかないんせん。」







呉葉は話し続けた。








「雪月は、気づいていないがね。」








ははっと呉葉は笑った。








「客に啖呵を切るあの気性の強さ。天性の才能・・・」









「女将さんの言った事は当たるかもな。」








『コイツは、吉原の伝説になるかもしれない。』








呉葉は、凪雛の肩をポンっと叩いた。








「地獄の華として生きていくために、必要な物をあいつはすべて持っている。」
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