コンビニラブ
突飛なことを言いだすアンを、
由衣は、
眉間にシワを寄せて睨む。


「勘違いです!吉野くんとは何でもないんですから、あたし!」


以前、吉野からサラッと気持ちを告げられたことがあっただけに、懸命に言って聞かせるアンは、
自分の方が勘違いしていることなど、
まだ、気付いていなかった。


「なに言ってんの?!あんた、やっぱりここに住ん」

と、そこへ…


「何やってんの!!」


吉野が間に入ってきたということらしい。



「じゃあ、きみの正体はバレてないってことだ!俺の彼女だと思ってるってことだよね!?」

「…そー…だ。そうだよ!マズイよね?どーしよう?」

「まずは、落ち着いて考えよ…」


吉野は立ち上がり、冷蔵庫の前にしゃがみ込んでドアを開けると、
飲み物を選びながら、
冷気にあたって頭を冷やした。

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