コンビニラブ
番組が終わったあと、
伸治はアンにむけてのメールを打っていた。


何度も内容を訂正しては確認し、
ためらいがちに送信ボタンを押した。


『明日、久々なんでよろしく。さっき、アキラが出てた。なかなか興味深い内容だったけど、なにか思い当たる節でも?』


なかなか返事が返って来ず、
伸治は気になって仕方がない。


携帯電話を片手に、部屋の中をウロウロと歩き回っている。


そして鍵を掴み、
ドアに向かって行く途中、
やっと着信音が鳴った。


『ごめんね。電話中だったから。明日はよろしくお願いします。』


テレビの内容についてのコメントは無かった。


いっそう気になってしまう伸治だったが、
明日のクルマの中で、いくらでも聞けると、自分をなだめるのだった。


それからしばらくして、再度着信音が…

『ちょっと来れないか?』


誰かと思えば、吉野からだった。


「ん!?」


伸治は慌てて部屋を飛び出した。
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