いちごみるく
そう考えているうちに新司が自転車に乗って、



「行くぞ?」



と優しく言った。



私は...



頷いて新司の制服の端をキュッと掴んだ。



ごめんね...はる君...。



はる君と向き合うのが怖いの。



私...こんなに弱い人間じゃないはずなのに。



はる君のことになると...



強がってる余裕とか...何もなくなっちゃうんだ...。
< 106 / 135 >

この作品をシェア

pagetop