いちごみるく
真剣な顔の新司...。



私も自転車から降りて、新司に促されるまま2人でベンチに座った。



「俺はさ...奈南が俺の事選んでくれたならもちろん大事にするよ。でも、俺わかってた。」



新司はそう言って少し笑った。



「何が...?」



「お前の気持ち。だって、さっきから今にも泣き出しそうな顔してるから。」



私はその言葉に固まった。



そんなわけない。はる君とのことは頭の中で整理して、区切りをつけたはず。



自分が...わかんない。



さっき決心したばっかりなのに...



やっぱり私は弱い...。
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