先生愛!
「ほら,見てごらん。傷だよ。」
先生は,私に傷を見るよう促してきた。
「いや…いいですよっ!!」
「いいから!見てみなさい。」
嫌がる私を,何故か無理やり見るように促す。
命令口調で……
ドS。
寝転がっている状態で頭だけ持ち上げて,左足をみた。
傷口は腫れ上がり,血まみれだった。
傷は思っていたより大きく,17cmは切っていた。
まだ縫ってない部分は,さすがに勇気がなくて,あまり見なかった。
「大分,切りましたからね。やっぱり,傷口もまだあまりいい状態ではないですし,退院は…もう少しのばして週末にしましょうか。」
今…何て…?
まだ…退院しなくて…いい…?
涙が出そうな位嬉しかった。