先生愛!
みんなが寝静まった頃。
何となく順調に回復していた左足に突如,痺れが現れだした。
ビリビリと痺れた足…
感覚もない。
その時ふと,ある言葉が浮かんだ。
『あしの痺れとか感覚がないとかもないですか?』
先生がいつも夜来たときに確認していた言葉。
これ…連絡した方がいいのかな…。
でも,ナースコールを押さない主義の私は押すのに戸惑った。
どうしよう…。
えい,押しちゃえっ!!
ポチッ,と押した。
初のナースコール。
変に緊張している,私。
ガラッ
「どうされましたか?」
看護士さんが入ってきて,ひそひそ声で話す。
「あのっ…足が痺れて感覚がないんです…」
「分かりました,ちょっと待って下さいね。」
そういってカーテンを閉めて出て行った。