先生愛!



それからの私は――ぷぅ,と膨れっ面。

勝手に盛り上がった自分が馬鹿らしくて恥ずかしくて、
変に期待した自分に嫌気もさしたし
期待させてきた意地悪な先生にも腹がたったし?!
我慢しようにもどうしても、膨れてしまうのだ。しょうがない。





「やけに機嫌悪そうだな?大丈夫ですか?」


あんたのせいだよ…と思いながらも,


「えぇ,大丈夫です。」

と答えた。







「まあ…柊さん…よろしく。久しぶりだしな…傷はどうですか?」



変な光景だったけど,少しスカートを上げて傷を見せた。







「随分キレイになりましたね。安心しました。」

そういってまたニッコリ笑った。









やっぱり先生の中では私は患者のままで,患者以上にはなり得ないんだ…



改めて思った。






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