ライアープリンセス~偽りのお姫様~


相手は裕福な家庭らしい。

何不自由なく暮らせるね、と学園長は笑った。

学園長も私も、その話しを受けるつもりはなかった。

――その話しを聞くまでは。



「多額の寄付を頂けるらしいんだ。」

園長室から聞こえた声。

「まぁ、そうなの…。」

驚いた奥さん。

「夢叶には何が幸せなんだろうな。」

足音を立てないように部屋に戻る。

すぐに私にきた縁組の話しだと理解した。

ひとつ残ったチョコレートをジャンケンでの争奪戦。

みんな本気で、白熱している毎日。

でも、みんなチョコレートを二つづつ食べることが出来るなら…。

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