ライアープリンセス~偽りのお姫様~


「ねぇ健斗さん。」

上目使い気味に夢叶様は問い掛けてくる。

「どうか致しましたか?」

テーブルの上を片付けていた手を止めた。

いつもとは違う雰囲気…。

…なのは、自分だけだろう。

明らかに意識しはじめた自分に言い聞かせる。

普通に、いつもと変わりなく。

「あのね…。」

恥ずかしそうに話し始める。

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