『勧善懲彼(かんぜんちょうかれ)迷惑な俺様彼氏』
「んじゃ、七海ちゃんが、
海渡兄のこと、兄のように慕って二人で食事に行ったとしても、
お前は怒らないわけね?」
陸渡は、俺の言葉に眉間にしわを寄せると、
殴りかかりそうな勢いで俺に近づいてきた。
「あいつ、二人で食事に行ったのかよ?」
いや、そんな低い声で俺を脅されてもさぁ。
七海ちゃんが、ちょっといつもと違うワンピを着てたこと、
こいつは気づいてないんだろうか?
紫の誕生日が今日だってことを考え合わせれば、
なんとなく答えは出てきそうなもんだけど。
花音の話を聞くまでもなく、
七海ちゃんの態度を見てれば、陸渡に気があるってことは
火を見るより明らかだ。
けど・・・。