幼なじみは先生


するとすみれちゃんが口を開いた


「真白さんには放送委員で企画された新企画映画に主役で出てもらいます」

「え…なんで、あたし?」
すみれちゃんや放送委員の人達の視線が突き刺さる

「お願いです!」

放送委員の委員長らしき人があたしを見て…

「貴方しかいないのよっ!!お願いっ」

土下座をした

その人に続いて10人ぐらいも土下座をした

ええええっっ!!

そんなことされたら断れるわけないやろー!

「わ…かりました。だから顔を上げて下さい」

ほら、言っちゃったよ!?
パアアッと瞳を輝かせてあたしに目を向ける

あたしはそれに苦笑いで応えるしかなかった





「で、台本の練習をしてたわけね」

杏がドンマイとも言わんばかりに瞳を向ける

「映画の題名は何てゆーの?」

あたしは台本から杏に瞳を移した

「えーと"初恋−love−"って題名」

「その主役つとめるんでしょ?」

「うん…」

一つ溜め息を吐く

「ま、頑張りなよ。人事かもしれないけど…。で、主演の相手役の男は誰がやるの?」

「それが…分からないんだよね」

苦笑いを浮かべてブランコに座った
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