幼なじみは先生


いっくんの姿が視界に入った


瞳と瞳が重なり合う


『真‥白…ッ』


いっくんをよく見てみると口から血が流れていた

その傷、どうしたの…?

言いたいのに力が入らない

『てめぇ‥コノヤロー!!』

城崎がいっくんに手を挙げる

『‥‥』

無言のままの彼

「に‥げ…て」


パシッ…


城崎の拳をスッと避けて城崎の首の襟を掴んだ

その勢いで城崎がぶら下がる


『カハッ…放…せよ』


『ふざけんなよ…』


キッと鋭い瞳で城崎を睨む

初めて見た表情


そう言うと城崎に拳を振り上げた


バキッ


駄目じゃんか…

そんなこと、していいの…?

ダメだよ…

瞳から我慢していた涙がスー…と流れ落ちた
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