幼なじみは先生
「ダメ‥ヤメ…て」
「止めて」
あたしの声に気づきハッとするいっくん
城崎は床に倒れ込んだ
いっくんが瞳を伏せながらあたしの元へ歩み寄る
あたしの前まで来ると自分の着ているスーツをあたしに被せてふわっとお姫様抱っこをされた
『ごめんな…ごめん』
何で謝るの…
助けてくれたじゃんか…
謝らなくていいんだよ…
意識がぼおっと遠のいていく
あたしは目を閉ざした
鼻がツンとする
あたしはゆっくり瞳を開けた
ぼやけていた視界に光が差す
一面白の壁‥‥
前も、きたような…
体を起こそうとしたけど痛くて動けない
その時、手に温もりがあるのに気付いた