幼なじみは先生


放課後…雪がまたチラチラと空中へ浮かび、溶けて…まるで真っ白な雪の世界に街が包まれていた

今日は1人で音楽室へ向かう


音楽室の取っ手に手をかけるとゆっくりとドアを開けた


中に入るとまだ誰もいなかった

「やっぱり、来ない…」

来ないよね

その言葉を失う

『誰が、来ないだって?』

頭の上に乗せられたら腕
びっくりしてその場を後ずさる

何で…いっくんが…。

不適な笑みを浮かべる彼
けど、それもそくのま、その笑みは一瞬悲しそうなそんな顔を見せた

『お前が来いっつーから、きてやったよ。…ごめんな』

彼はそう言うと『雪降ったなぁ』なんて言って壁にもたれかかった

『お前は今、幸せ?』

急にそんなことを言ったいっくん

何で、そんなこと聞くの?

そんなの決まってるよ…
幸せなんかじゃ、ないに決まってる

貴方が隣にいないから…
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