幼なじみは先生
「ふぅ…」
肩を撫で下ろす
「よーし!今日は帰っていいわよ☆次からは撮影に入るからねぇ!」
ルンルンと鼻歌を歌いながら変な行動をする佳木さん
お疲れ様でした!
とみんなで揃って言うと少しずつ音楽室から人気がなくなってきた
隣にいるいっくんを顔を上げて見てみる
ジッー…
『何?』
いっくんはそう言うと笑った
「あ、嫌…さっき何て言おうとしたのかなー‥って。ヘヘ」
作り笑いを浮かべてごまかす
『…内緒』
いっくんはそう言うと台本を片手に不適な笑みを浮かべて音楽室から出て行った
顔が熱くなっていく
"内緒"って…反則ではありませんか?
ボーっと立っていると横から声をかけられた
「あの、真白さんはまだ帰らないんですか?」
ハッと我に返って横を振り向く
「すみれちゃん…ご、ごめん。一緒に帰らない?」
あたしは精一杯笑うとすみれは曖昧な笑みを浮かべてコクリと頷いた