幼なじみは先生
授業が始まり担当の先生が入ってくる
『へ〜イ!ベイベ!今日の授業は隣の人の似顔絵を描く時間だぜ!!』
美術担当の柳先生…確か最近奥さんと離婚してあのようになったとか言ってたな…うん。
悲しくなるからやめてくれ!
そんな叫びを口を滑らせないように堪える
『んじゃあ、ベイベ達にこの紙を渡すかぁら、ちゃんと描くんだぜ!!ヘヘヘ!』
その最後の不気味な笑いにクラスメートほとんどが先生に引いてる
それから紙を配られて隣の席と机をくっつけて向き合う
って!隣の席…連じゃん!
き、気まずい…
顔を下に俯かせて予備の鉛筆をぎゅっと握る
他の友達はやっぱりもう描き始めていた
はぁ…どうしよう…。
『顔、見せてよ』
前から声をかけられた
「え…あ、はあ…」
"顔見せてよ"ってそんなこと…言わないでよ
ぎこちなく顔を上げて連と向き合う
『よろしく』
「よ…ろしく」
曖昧な返事をして鉛筆を紙の上に置き、ちょっとずつ描いていく
緊張で手が震えるよっ…!!