ピンチヒッター
「それだけで?」

「それだけってなぁ。
バカで、天然で、
怒りを表に出さないような奴が
血相変えて迫ってくるんだぜ?
ビビるっつーの」

桜庭亮は苦笑交じりに言った

「ふ~ん」
そうなんだ・・・・・・

「それに今回は100%俺が悪いからな。謝っとかないと俺の気が済まない」

澄んだ瞳を向けられた

「へ~、意外としっかりしてるんだね。天上天下唯我独尊って感じだと思ってたのに」

「俺のイメージってどんなん?
野球は一人じゃできないんだぜ?
そんな考え方じゃやっていけねーよ」

そっか
桜庭亮、意外といい奴かも


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