【コメコン】猟奇的な友情



「でもやっぱあれだな。

生きてる内臓が、一番可愛い! 柔らかさも色も最高だ!」

「あの、その『可愛い』っていう感覚が、俺にはよく分からないんだけど……」

だって内臓なんて、気持ち悪いだけだと思う。

現に、多くの人がそう感じていることだろう。(食べ物は別として)

例えばスプラッタ映画のゲチョグロシーンとか……。

しかし、彼はメガネの奥から瞳を輝かせ、

「そうだな……お前猫派? 犬派?」

「えと、猫……」

「今ここに、スコティッシュホールドの赤ちゃんがいたとします。

まだこの世のことをあまり知らなくて、何にでも興味を示します。

ころころ転がったり、甘えてくる仕草は、

核兵器のボタンを押すことさえ独裁者に躊躇させることでしょう。

そしてあの罪のない顔……ちょっかいを出さずにいられますか?」

「ハァハァ……無理だ。可愛いすぎる」

「俺の内臓萌えもそれと同じだ」

「え、そうなの?」
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