【コメコン】猟奇的な友情



「早い話がな。

まあ、この俺の趣味は、俺が変わってるんじゃないと思ってる」

(そうかな)

「時代が、俺に追いついてないだけなんだ」

「そうきたか」

「何も俺は、飛び散る臓物とか、飛び出した内臓が好きなわけじゃない。

あれは、確かに衝撃的ではあるけど、はっきり言ってロマンが無い。

俺は、生物の体内という秩序に収められ、

きちんとその役割を果たす物体がたまらなく愛おしいだけなんだ。

だから、将来医者としてせめて、

他人の病気や怪我の治療に携わりたいと思ってるのさ」

「………」

なんだか、話を聞いているうちに、まともな……いや、

それよりもっと偉大な人間なように思えてきてしまった。

医大生って、こんなにも素晴らしい理念を……。


「だからな、お前の臓器くれよ☆」


「そっか……って、え、やっぱそうなるの?」



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