オカルト・カルテ
「未来のことは、
あの、当たってたりするんですか?」



それを言うと城崎君はうなずく。




「そうなんだ。
それもいいことばかり教えてくれる。


だから今は
未来に何も不安を持たないで
過ごせているよ」




「そ、そうなんですか」



じゃあ私たちよばれる必要
なかったんじゃないの・・・?




半ばあきれながらいると
悠ちゃんがほほえんでいる。





でもその笑みは、悠ちゃんじゃない笑顔だった。




…え?







「わかりました。
調べてみます。


少し、この家を見て回ってもいいですか?」





「もちろん。
自由に見ていいよ。


ここ1週間は両親帰らないから。
俺は部屋にいるから何かあったら
家の者に言ってくれ」




「わかりましたっ」



そう言うと城崎くんは部屋へと行ってしまった。




「・・ねぇ、悠ちゃん。
ほんとに何かの仕業だと思ってる?


確かにあやしいけど・・
いいことなんだから放っといても
大丈夫なんじゃないの?」

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