うしろの猫

「たしかに、わたしはあなた達に早智子ちゃんへのいじめをやめるように忠告しに来たんだけどね、でもそれだけじゃないの・・・」


彼女の視線と口調は、また冷たいものになっていく。

彼女は、３人の顔を見つめて静かに言う・・・



「あなた達のうしろにいるのよ・・・」


「えっ？」

突然告げた彼女の言葉を、３人は理解できずにいる。

「だから、いるのよ・・・あなたたちのうしろに猫が・・・」


「ねっ猫って？さっき言っていた怪談に出てきた猫・・・？」



そう聞かれた彼女は、冷たい表情から一転して屈託の無い笑顔で明るく答える。

「うん！あなた達一人一人のうしろに、黒い猫がいるのよ」


豹変する彼女の表情に戸惑いながら沈黙する３人。





「ぷっ！くっくっくくくくくく」


突然、リーダー各の子が笑いだし始める？



「なるほどね、そうやって脅すために怪談を聞かせたんだ」


リーダー各の子の笑いにつられるように残りの２人も笑いだす。


「でっ？あたしらの、うしろにいる猫は、いまなん匹なのよ？」



リーダー各の子の言葉に反応し、笑うのをやめて少女を見つめる２人。



少女は、さらに冷たい表情をして３人に静かに言う・・・