Princessの掟
キスされる!!
私はとっさに目を閉じた。でもしばらく経っても何も起こらない。
私がそっと目を開けると
さっきの距離より少し離れて私を見ていた。
「……」
「キスされるとでも思った?」
かぁーと顔が赤くなるのを感じた。
そんな私を見てまた笑っている。
「お望みなら、してやろうか?」
「けっこうです!!」
そう言うと私は恥ずかしくて屋上を跡にしようとしたら、
「百合亜!!」
「何?」
呼ばれて振り返った時にはさっきみたいなふざけた顔ではなくて、始めの時の顔つきだった。
そんな優斗の表情にまた胸が踊る。
「これからいうこと、しっかり覚えてろよ。」
私はなんのことか解らなかったけど、取り敢えず頷いた。
「…俺は…お前に嘘は言わない!だから俺の言葉だけを信じろ。」
「全然意味分かんない。」
「いいんだよ。それで!」
その時優斗が言った言葉の意味を私は全く意味が分からなかった。
でも優斗はこれから起こることを分かってたんだね?
私もそれに早く気付けてたら多くの人を傷つけずにすんだのに……