あたしの執事

信じ合える合言葉

叔母さんが出張に出てから、早くも2日経った。変わらぬ日常。学校も、ゴールデンウィークなのでない。


「あー…だっりぃ…」


節操もなく、つくづくだらしがないあたしの執事。


「すみませーん。如月玲さんっていますかぁ?」


玄関越しから響く声。妙に聞き慣れない。

一体誰だろうと思い、顔を覗かせる。


「梓…」


如月にそう呼ばれたのは、すごく綺麗な女の人。


「お前…何しに来たんだよ」

「冷たいなぁ。それが元カノに対する態度かね?れーい」


明らかに親しみ深そうな彼女の態度。それに対して如月は、シラけたような顔つきで彼女を見下ろす。


「まさか、私との婚約を破棄までして、こんな仕事やりたかったなんてね。梓ちゃん、初耳だわ」

「黙れ。さっさと帰れ」

「あーら冷たい。おーい、そこのおチビちゃん!君かね?玲の主人とやらは」
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